2016年5月15日「一人ひとりに聖霊の働きが現れ」

 2016515日 ペンテコステ礼拝

聖書箇所:コリントの信徒への手紙一12111

 

「一人ひとりに聖霊の働きが現れ」

 

 

 

コリントの信徒への手紙一12111節《兄弟たち、霊的な賜物については、次のことはぜひ知っておいてほしい。/あなたがたがまだ異教徒だったころ、誘われるままに、ものの言えない偶像のもとに連れて行かれたことを覚えているでしょう。/ここであなたがたに言っておきたい。神の霊によって語る人は、だれも「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、また、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。/

 賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。/務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。/働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなされるのは同じ神です。/一人一人に“霊”の働きが現れるのは、全体の益となるためです。/ある人には“霊”によって知恵の言葉、ある人には同じ“霊”によって知識の言葉が与えられ、/ある人にはその同じ“霊”によって信仰、ある人にはこの唯一の“霊”によって病気をいやす力、/ある人には奇跡を行う力、ある人には預言する力、ある人には霊を見分ける力、ある人には種々の異言を語る力、ある人には異言を解釈する力が与えられています。/これらすべてのことは、同じ唯一の“霊”の働きであって、“霊”は望むままに、それを一人一人に分け与えてくださるのです》。

 

 

 

ペンテコステ礼拝

 

本日は、教会学校の皆さんと合同で、ペンテコステを記念する礼拝をささげています。ペンテコステは「聖霊降臨日」とも呼ばれます。イエスさまのお弟子さんたちに聖霊が降ったことを記念する日です。

 

聖霊とは、「神さまの霊」という意味です。日本に住んでいる人で間違えやすいのは、「精霊」という言葉で考えてしまうことですね。「精霊」は草木に宿る霊や、亡くなった人の魂を表わす言葉です対して、教会で礼拝しているのは、神さまの霊を意味する「聖霊」です。「せい」という感じが違いますね。

 

 

 

聖霊のさまざまなイメージ

 

聖霊は、私たちの目には見えません。聖書ではさまざまなイメージをもって、目には見えない聖霊の働きが表されています。

 

たとえば、「鳩」のイメージ。今日礼拝前の分級の時間に、教会学校の皆さんで折り紙で鳩を作りました。聖書には、イエスさまが洗礼を受けるとき、聖霊が「鳩のように降った」と書かれています(マタイによる福音書316節)

 

 また、聖霊は「風」のイメージで表されることがあります。ビュービューと吹いて来る風ですね。風は目には見えないけれど、私たちは肌の感覚や耳で確かに感じることができます。

 

 また、聖霊は「火」や「炎」のイメージで表されることもあります。真っ赤に燃える、熱い火ですね。ペンテコステの際は、典礼色として赤色が用いられます。聖書には、ペンテコステの出来事の際に、激しい風が吹いてくるような音が聞こえ、炎のような舌が一人ひとりの上にとどまった、と書かれています(使徒言行録214節)

 

 

毎週活けて下さっている講壇の上のお花は、本日はペンテコステをイメージして下さっているそうです。『信徒の友 5月号』の「礼拝で捧げるフラワーアレンジメント」のページ(4647頁)を参考に、菊池瑞穂さんが活けてくださいました。一番上のグローリオーサリリーという赤い花は天から降り注ぐ聖霊を表わし、下のガーベラやバラなどの花は聖霊に満たされた人々を表現しているそうです。また石の器は教会を表わしています。

 

 

聖霊は目には見えませんが、このようにさまざまな豊かなイメージをもって表されています。聖霊なる主は、目には見えないけれど、さまざまな仕方で私たちに働きかけて下さっているのです。わたしたちの内に働きかけ、わたしたちといつも共にいてくださる方が聖霊なる神さまです。

 

 

 

 

 

聖霊のお働き ~イエスさまの愛を伝える

 

 

今日は、さまざまな聖霊のお働きの中で、二つの事を取り上げてお話ししたいと思います。聖霊のお働きには大切なお働きがたくさんありますが、その中で今日は二つだけ取り上げてお話しします。

 

大切な一つのことは、聖霊は私たちにイエスさまのことを教えて下さるということです。特に、イエスさまの愛を私たちに伝えて下さいます。「わたしは、あなたを、愛しています」というイエスさまの言葉を私たちに伝えて下さるのが、聖霊です。

 

 

聖霊は鳩のように羽ばたきながら、まっすぐに私たちのところへ飛んできて、イエスさまの愛を知らせてくださいます。また、風のように吹いてきて、イエスさまの愛によって私たちの心を動かし、私たちの心に生きる力を吹き込んでくださいます。また聖霊は火のように燃える愛で、私たちの心を熱くして下さいます。

 

「わたしは、あなたを、愛しています」。この愛の言葉を伝えるため、いまも聖霊は、私たちの心に働きかけて下さっています。

 

 

 

 

 

聖霊のお働き ~一人ひとりに大切な役割を与える

 

 

 聖霊のお働きで大切なもう一つのことは、私たち一人ひとりに大切な役割を与えて下さっている、ということです。本日の聖書箇所では、聖霊によって、一人ひとりにさまざまな役割が与えられていることが語られていますコリントの信徒への手紙一12111節)

 

 

私たちにはそれぞれ、違いがあり、それぞれに個性があり、長所がありますね。聖書は、私たちにそのような違いあるのは、聖霊の働きによる、ということを伝えています。神さまは私たち一人ひとりに聖霊を送って下さり、それぞれに大切な役割を与えて下さっている、というのです。教会ではそれを「賜物」という言葉で呼ぶことがあります。

 

 

その賜物は、何か素晴らしい才能や長所だけを指すのではありません。その人にしかできない、何かその人の存在からにじみ出てくるような大切な役割こそが、賜物です。時にその賜物は周りの人には気づかれないような、目立たないものであるかもしれません。本人も気づいていないものであるかもしれません。でもその賜物は、周りの人々にとって無くてはならない大切なものです。神さまはそのように、その人にしかできない大切な役割を、私たち一人ひとりに与えて下さっているのです。

 

 

聖霊なる主は、私たち一人ひとりに役割分担を与えて下さり、私たちが独りぼっちで生きてゆくのではなくて、助け合って生きてゆくことができるようにしてくださいました。

 

 

 

 

 

神さまの目から見ると、一人ひとりが大切な存在

 

 

本日はペンテコステ。一人ひとりに、神さまからの聖霊が降ったことを覚える日です。ここに集った皆さん一人ひとりの内にも、いま聖霊は共にいてくださっています。そして、イエスさまの愛を、私たちに伝えて下さっています。

 

 

神さまの目から見ると、この世界には必要のない人、というのは存在しません。一人ひとりが、「わたしは、あなたを、愛しています」と語りかけられています。神さまの目から見ると、一人ひとりが大切な存在なのであり、その人にしかできない大切な役割を与えられています。